たびたびこんな声を聞きます。

「ピクサーって『トイ・ストーリー』とか
『シュレック』とか作ってる
会社でしょ?」

ブー!!!

『トイ・ストーリー』は正解!
でも、
『シュレック』は違うよ!!

確かに、
全部CGアニメーションだから
分かんないですよね。
なにがなんだか。 

というわけで、
今回は、
海外のアニメーション製作会社
について、
徹底解説したいと思います!!

 

0.はじめに

はじめにですね、
簡単に用語の解説を。

皆さんがよく
"CG"
と呼んでいるものが
ありますよね。

立体的でリアルで
独特な質感のある
あのアニメーション。

正確に言うと、
あれはCGには違いないんですが、
その中でも、
"3DCG"
と呼ばれるものなんですね。

そもそも、CGとは、
コンピューターグラフィックスの
略であることは
ご存知かと思いますが、

3DCGに対して、
2DCGというものも
あるんですよね。

3Dとか2Dとかの
D
は、ディメンション(Dimension)
のD。
Dimentionとは、「次元」
という意味ですので、
3Dとは3次元、2Dとは2次元
という意味です。
つまり、
立体か平面か
という違いですね。

2DCGっていうのは、
一見、手描きのアニメーションに
見えますが、
実際にはコンピューターを使って
描かれている
アニメーションのことです。

平面的だけど、
コンピューターで作られているので、
2DCG。

コンピューターで作られた、
立体的なアニメーションのことを、
3DCG
と呼ぶのです。

で、
昨今はもう2DCGの
海外アニメーション作品というのは
非常に少なくなってしまい、
ほとんどが3DCGの
アニメーション作品に
なってきています。

そのためか、
絵柄にそんなに差がなくて、
どこの会社の作品なのか、
見ただけでは分かりにくいですよね。

というわけで、
主要な3DCGアニメーション製作会社を
紹介していきます!!


1.ピクサー・アニメーション・スタジオ
Pixar Animation Studios
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世界初の3DCG長編アニメ映画
『トイ・ストーリー』を作った、
今のハリウッド製アニメーション映画の
基盤を作った、先駆け的な会社。

『スター・ウォーズ』
などで知られる
ルーカスフィルムの中の
特殊効果部門
ILM
(インダストリアル・ライト&マジック)
の中のコンピュータ部門が
前身になっています。

その部門のリーダーだった
エド・キャットムル
CGに精通したアニメーターを
求めていました。
そこでちょうど、
ディズニーをクビになった
ジョン・ラセターと出会います。

その後、
アップルを退社した
スティーブ・ジョブズ
その部門を買収し、
「ピクサー」
と名付けました。

CGアニメーションで
CMや短編映画を作り
注目を浴びると、
ディズニーと6本の長編映画を作る
という提携を結びました。

その6本が
『トイ・ストーリー』
Toy Story (1995)
『バグズ・ライフ』
A Bug's Life (1998)
『トイ・ストーリー2』
Toy Story 2 (1999)
『モンスターズ・インク』
Monsters, Inc. (2001)
『ファインディング・ニモ』
Finding Nemo (2003)
『Mr.インクレディブル』
The Incredibles (2004)

です。

その頃のディズニー映画といえば
全くヒットがなく、
反対にピクサー作品は
スマッシュヒットを飛ばし、
興行・批評共に
上手くいっていたので
ディズニーは完全に
ピクサー頼りになっていました。

6本の契約が終わったらヤバい!
とディズニーは焦って、
買収。

今ではピクサーは
ディズニーの完全子会社と
なっています。

が、クリエイティブ面では
ディズニー映画にも
ジョン・ラセターが関わるようになり、
経営面でもエド・キャットムルが
ピクサーの社長兼、
ディズニーの社長にもなり、
実質、ピクサーが
親会社のディズニーを
乗っ取った形になっています。

その後発表された作品は、
『カーズ』
Cars (2006)
『レミーのおいしいレストラン』
Ratatouille (2007)
『ウォーリー』
WALL-E (2008)
『カールじいさんの空飛ぶ家』
Up (2009)
『トイ・ストーリー3』
Toy Story 3 (2010)
『カーズ2』
Cars 2 (2011)
『メリダとおそろしの森』
Brave (2012)
『モンスターズ・ユニバーシティ』
Monsters University (2013)

そして今公開中の
『インサイド・ヘッド』
Inside Out (2015)

です。

次回作は
来年3月公開予定の
『アーロと少年』
The Good Dinosaur
です。


2.ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ
Walt Disney Animation Studios
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1923年に
ウォルト・ディズニー
ロイ・O・ディズニーによって
設立されて以降、
現在まで続く長寿企業。

1937年公開、
世界初のフルカラー長編アニメ映画
である『白雪姫』
から
最新作『ベイマックス』
に至るまで
全部で54作品を
世に送り出してきました。

その代表作は数知れず。
『ピノキオ』
Pinocchio (1940)
『ダンボ』
Dumbo (1941)
『バンビ』
Bambi (1942)
『シンデレラ』
Cinderella(1950)
『ふしぎの国のアリス』
Alice in Wonderland (1951)
『ピーター・パン』
Peter Pan (1953)
『リトル・マーメイド』
The Little Mermaid (1989)
『美女と野獣』
Beauty and the Beast (1991)
『アラジン』
Aladdin (1992)
『ライオン・キング』
The Lion King (1994)

など
手描きアニメーションの時代から
名声を極め、
幾度かの低迷期を迎えながらも
そのたびに乗り越えて
生き延びてきました。

ピクサーを買収し、
クリエイティブ面に
前述のジョン・ラセターが
加わった2007年以降、
3DCGアニメーション
へ移行してからも
『塔の上のラプンツェル』
Tangled (2010)
『シュガー・ラッシュ』
Wreck-It Ralph (2012)
『アナと雪の女王』
Frozen (2013)
『ベイマックス』
Big Hero 6 (2014)


などで連続して
ヒットを飛ばしています。

次回作は
来年4月公開予定の
『ズートピア(原題)/ Zootopia』
です。


3.ドリームワークス・アニメーションSKG
Dreamworks Animation SKG, inc.

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1994年に
スティーヴン・スピルバーグ、
デヴィッド・ゲフィン、
ジェフリー・カッツェンバーグ

によって設立された
ドリームワークスSKGの
アニメーション部門で、
この部門自体は2000年に
設立されました。

長編一作目は
『アンツ』 Antz (1998)
不幸なことに、
題材の似ている
ピクサーの『バグズ・ライフ』
と同年の公開で、
『バグズ・ライフ』
の成功の陰に隠れて
興行は失敗に終わりました。

『トイ・ストーリー』が
公開された1995年当時、
アカデミー賞には
長編アニメーション賞が
存在しませんでした。
その年のアカデミー賞では
『トイ・ストーリー』の功績を
称えて特別賞を贈りました。

ピクサーの活躍を受けて
アカデミー賞には
長編アニメーション賞が
作られました。

その長編アニメーション賞が
新しく創設された
最初の年、
受賞したのは、その年公開の
『モンスターズ・インク』……
と見せかけてなんと
ドリームワークスの
『シュレック』でした!!!笑

見事、ピクサーへの
リベンジを果たした
『シュレック』 Shrek (2001)
の成功によって
波に乗ったドリームワークスは
その後、
『シュレック2』
Shrek 2 (2004)
『シャーク・テイル』
Shark Tale (2004)
『マダガスカル』
Madagascar (2005)
『シュレック3』
Shrek the Third (2007)
『カンフー・パンダ』
Kung Fu Panda (2008)

などヒット作を多く生みます。

しかし!
2010年公開の
『ヒックとドラゴン』
How to Train Your Dragon

は本国アメリカでは
批評・興行両面で好評であった
にも関わらず、
こちら日本では、
同年公開のピクサーの
『トイ・ストーリー3』に
またも惨敗!!

これを受けて、
なんと昨年2014年に公開された
『ヒックとドラゴン2』
How to Train Your Dragon 2

は日本での劇場公開が
されませんでした!!

とはいえ、
『トイ・ストーリー3』に
比べればマイナー
かもしれませんが、
日本にも確実にファンが
たくさんいて、
とても素晴らしい作品です。

他にも
『メガマインド』
Megamind (2010)


『ガーディアンズ 伝説の勇者たち』
Rise of the Guardians (2012)
『クルードさんちのはじめての冒険』
The Croods (2013)
『ターボ』
Turbo (2013)

など、
本国アメリカでは好評なのに
日本では全く話題にならなかった
けど良い作品が
たくさんあるようです。

ぜひご覧になってください!


4.ブルー・スカイ・スタジオ
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1987年に設立。

20世紀フォックスの傘下で、
作品の配給は全て
20世紀フォックスです。

しばらく企業のCMなどを
手掛けた後、
『アイス・エイジ』
Ice Age (2002)

を発表し、ヒット。

その後、
『ロボッツ』
Robots (2005)
『ホートン ふしぎな世界のダレダーレ』
Horton Hears a Who! (2008)
『ブルー/初めての空へ』
Rio (2011)

などを作っていますが、
比較的地味目、
本数も少ないです。

次回作は
日本公開日
今年12月4日の
『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』
The Peanuts Movie

です。

僕はこれ結構、期待してます。


5.イルミネーション・エンターテイメント
Illumination Entertaiment

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ご紹介する会社の中では
一番新しい、
2007年に設立された
会社ですが、
今、ものすごい勢いで
成長していて、
他4社を脅かしています。

ユニバーサル・スタジオ
の子会社です。

 1作目が
『怪盗グルーの月泥棒』
Despicable Me (2010)

これが大ヒット。

『イースターラビットのキャンディ工場』
Hop (2011)
『ロラックスおじさんの秘密の種』
Dr.Seuss' The Lorax (2012)

をはさんで、

『怪盗グルーのミニオン危機一髪』
Despicable Me 2 (2013)

が前作を超える大ヒット。
アカデミー長編アニメーション賞にも
ノミネートされました。

今月31日から
『ミニオンズ』
Minions (2015)

が日本でも公開になります。

まだミニオン人気に
頼ってる感じですが、
今後どうなるか楽しみです。



ということで!
これさえ押さえておけば
アナタも海外CGアニメ通です。
それぞれの今後に期待!


画像引用元:
 http://vignette1.wikia.nocookie.net/pixar/images/f/fb/Pixar_Wallpaper.jpg/revision/latest?cb=20120917224617
http://www.rotoscopers.com/wp-content/uploads/2013/03/walt-disney-animation-studios-screen.jpg
http://news.tfw2005.com/wp-content/uploads/sites/10/2014/11/yilcdfrgozgrthtczb4b_1415852058.jpg
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/e6/Blue_Sky_Studios_2013_logo.svg/2000px-Blue_Sky_Studios_2013_logo.svg.png
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/e3/Illumination_Entertainment_logo.svg/2000px-Illumination_Entertainment_logo.svg.png